職務経歴書はフリーフォーマットです。そのため、職務経歴書に書く項目が応募者によってばらつきがあるのも事実です。採用担当者経験の筆者が職務経歴書に書くべき項目と書いても評価されない項目をお教えします。
職務経歴書に書くべき項目は3つだけ
職務経歴書はフリーフォーマットです。
業界により、職種により、適したフォーマットを作り、内容を変えて書く必要があります。
ただし、内容は以下の3つの項目が必須とされています。
- コアスキル
- 要約
- 職務内容(詳細)
コアスキルは、最も注目されるもので、ポータブルスキルとも言います。
どの会社に行っても、普遍的なその人の中核的スキルです。
要約は全体で書く場合と、会社ごとに書く場合があります。
ケースバイケースですが、会社ごとに、2~3行書くのがスタンダードでしょう。
職務内容は、要約を詳しく、編年体式で書いたものです。
簡単な例ですが、、、
コアスキル |
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【エンジニアの例】 ITエンジニアとして、主にインフラ系、ネットワーク部門に強みを持つ。 【営業の例】経営層に業務改革を提案し、粗利10%の改善。 |
要約1 |
【エンジニアの例】 20xx年、A株式会社に入社以来、一貫して、社内SEとして携わってきた。 【営業の例】201x年、売上高○○円で社長賞をもらう。現在は営業部長として活躍中。 |
職務内容1 |
20xx年 設計部に配属される。 20xx年~20yy年 開発部にて設計社への技術コンサルティングを行う。
など(エンジニアの例で代表させてください)。
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要約2 |
20zz年 B株式会社に入社。~の業務に従事。
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職務内容2 |
Web/ITエンジニアとして、IT環境の構築、及び、運用に携わる。
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・・・・・・ |
という感じでしょうか?
職務経歴書で書く必要のない項目
ここは以外と知られていないところです。
転職本やインターネットでは事実ではないことが書かれていて、それが転職の常識ともなっているからです。
未経験の場合は意欲を書く必要もあるでしょうが、経験を活かした転職の場合は、自己PRは不要です。
志望動機もいりません。
何故でしょうか?
それは、大いに応募者の主観の入る部分だからです。
職務経歴書は、できるだけ客観的なデータを提示することが大切です。
志望動機や自己PRは何とでも作文できるので、私は書類選考する際は見ていませんでした。
それよりも、事実=スキル が大事です。
職務経歴書には差別化できる項目を定量的に書くこと
職務経歴書に職務経歴を書く時は、定量的に記述することが大事です。
例えば、
○●の営業を頑張りました。
と書くのと、
○●の商品に関しては、ルートセールスであったが、売上××億円を達成した。
と書くのとでは、読み手に会いたいと思わせる書類は後者ですよね。
営業は、割と成績が数字ではっきりでますが、その他の職務はどうすれば良いでしょうか?
エンジニアでしたら、
プロジェクト規模が、これくらいのものに携わった、
そして担当工程は、基本設計担当とか、詳細設計担当とか、明確に書きます。
また使用ツール、言語、OS、DBなどももれなく記載してください。
ポジションは、メンバーかリーダーかのどちらかを記載します。
期間は具体的に例えば、プロジェクトの開発期間を記載します。
簡単で良いので、オンスケか否かも書くと良いでしょう。
そして実績に対する要因も分析は必要です。
キャリアの棚卸ができていれば、問題ないので職務経歴書に書くスペースがなければ省略しても良いでしょう。
自分のパフォーマンスとして、どうだったかを具体的に、できるだけ書きます。
例えば、メンバーだったら、決められた仕事以外も行い、結果として、予定より2倍の仕事をこなしたとかです。
その結果、プロジェクトが予定より完了する一因となった。
などと書くべきで、自分一人の手柄のように書いても、採用担当者は何千何万通と職務経歴書を読んでいるので、本当かどうかすぐにわかります。
職務経歴書に限らず履歴書もパソコンで書くのは転職の常識
今は、個人情報管理がとてもうるさい時代です。
企業としても、紙ベースでの保管はやりたくないはずです。
転職エージェント経由での応募は、紙ベースは断られます。
人材紹介会社は、求人案件紹介のために、登録データをデータベース化しているためです。
紙ベースではスキル検索ができませんので、転職者への紹介が非効率になります。
例外として、中高年の転職で未経験分野に挑戦する場合は、紙ベースの方が良いでしょう。
多くの企業では履歴書、職務経歴書はPCで(ワードかエクセルを推奨)提出してください。
履歴書は手書きの方が人柄がわかってよいと言われたのは、一昔のこと。
例外として看護師・医師や保育士求人への応募については、まだ紙ベースの方が有利なようです。